修繕に関する用語集
た行


耐力壁(たいりょくへき)
「ベアリングウオール」ともいう。鉛直荷重や水平荷重などを構造的に負担するように
設計された壁で、間仕切壁とは区別されている。
これと同様の意味の壁で「耐震壁」があるが、これは地震力に対して抵抗する役割を持
たせた壁のことで区別して呼んでいる。 

竪管(たてかん)
排水管・汚水管・雨水管などの横引き管から縦に水を誘導排出する管で、パイプスペー
ス内や露出して設けられている。 

竪樋(たてとい)
屋上やバルコニーなどの排水溝から排出する雨水の排水菅である。
一般には、塩ビ管が使用されていることが多い。 

抱き(だき)
窓・扉などの開口部の側方縦に用いられた材の見込み部分のことで「抱き寸法」という。
壁表面と開口部などとの間の水平方向の部分である。 

ダクトスペース(DS)(設備)
建築設備のうち換気や空気調和のための各階貫通した煙突状のスペースであり、空気や
排気ガスの通り道である。
古いタイプのマンションの場合、排気筒として設置されていることがある。
排気ガスの漏れ出る危険性があって、現在では各住戸を貫通する排気筒の設置は制限されている。 

ダンパー(設備)
ダクト内に設け、風量の調節および閉鎖用に用いる羽または板状の扉。 

チーズ(設備)
T 字型の継手。 

チャッキバルブ(設備)
逆流防止弁。 

チャンバー(設備)
ダクトの途中に設け、消音や混合の目的に用いるボックス。 

散(ちり)
「散」は、ほんのわずかなことという意味で使われ、開口部の木枠と壁仕上げ面、また
は部材と壁仕上げ面など納まり上意識的に造ったわずかな段差寸法を指す。
普通の木造和室の壁仕上げは、真壁づくりで柱が壁より少し段差がある。
その寸法のことである。 

中性化(ちゅうせいか)
モルタルやコンクリートの硬化したものが、空気中の炭酸ガスと反応して、アルカリ性
を失って中性化する現象をいう。
特に注意しなければならないことは、中性化してアルカリ性を失った領域内にある鉄筋は、
水と酸素の影響により発錆する。これがさらに進むと、鉄筋が膨張し、この周辺の
コンクリートを破壊(曝裂現象)するに至る。 

チョーキング
白亜化。塗装被膜が老化して光沢を失い、表面が粉化して手で触れて付着する現象。 

通気管(つうきかん)
建築設備のうち、排水に関係する言葉で、排水管内に外気を取り入れる管である。
流水による排水菅の中の圧力を逃すことによって円滑に水を排水するためのもので、
排水孔にあるトラップの封水を保護する役割を持っている。
通気は、排水菅とは別に設ける場合と排水菅の頂部を上部に延長させた伸頂通気という方法
がある。 

掴み金物(つかみかなもの)
樋受け金物と同様ではあるが、竪樋に使用される金物で「樋バンド・控えバンド」である。
一般には丸型であり竪管の形状に合わせて各種用意されているが、金物の形状がでんで
ん太鼓に似ていることから「でんでん」ともいう。 

妻壁(つまかべ)
「妻」と付く建築用語は、20余語ある。「つま」とは、端(はな)・縁(へり)・際
(きわ)の意味で使われ、「詰間(つめま)」の「詰」が「妻」に転じたものである。
建築の端、短手(短辺側)、両端部分を「妻」といい、その部分の外壁を「妻壁」という。
長方形型のマンションでは、一般に南面にバルコニーがあり、長手である。その両端
(東・西面)の短手外側部分をさす。 

手摺と手摺子(てすりとてすりこ)
「手摺」は、体を預けたり寄りかかったりする部分で、連続して設けられるものや部分
的な縦手摺や横手摺がある。
階段やバルコニーなど転倒・墜落の危険のある部分に設置されているものが多く、その
部分を本来「笠木」ともいう。最近では廊下にも設置することが多い。
「手摺子」は、建築用語の中でも親子の関係を示す言葉であり、手摺の下部を縦に支え
ている垂直材を指す。 

鉄筋コンクリート構造(RC構造)
19世紀中ごろ、英国でコンクリートと鉄骨を使用した床版工法の発明を最初に、欧州
各地で開発が進められ、19世紀末に構造が完成した。
鉄筋とコンクリートで構成され、お互いの長所を活かし短所をカバーし合う工法で、
日本では20世紀はじめに広く導入されるようになった。
一般にはすべて現場にて加工・組立てされ、コンクリートを流し込み一体的に構成され
る構造である。 

鉄骨階段(てっこつかいだん)
構造部材すべてを鋼材を使って造った階段を指す。一般に、外部の吹きさらし階段で
避難階段であることが多い。 

鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC構造)
柱・梁などの主要構造部を鉄骨と鉄筋コンクリートで構成した構造で、鉄骨部材の周囲
に鉄筋を組み立て、コンクリートを流し込んで被覆したものである。
鉄筋コンクリート構造に比べ、中心に鉄骨が入っていることから粘りがあり、耐震・耐火・
耐久性などに優れ、高層建築物や大スパン(柱と柱の間隔が長い)建築物に使われている。  

テラス
建物に接し庭に突出して設けられたタタキ部分で、庭の一部である。最近の建物では、
上層階の住戸が階段状の形態をなしている場合、下階の屋上を利用してルーフテラスと
することが多い。
傾斜地に建てられた低層集合住宅で、各住戸ごとに段庭を設けたものをテラスハウスと
呼んでいる。 

樋受金物(というけかなもの)
軒樋など水平に取付けるための支持金物で、破風板に留め付ける。丸型や角型の金属製
で「樋吊金物」ともいう。 

塔屋(とうや)
建物の最上階の屋上から突出した建物の部分でペントハウスともいう。
一般には、屋上の階段室やエレベーター機械室などがあり、建築基準法では、非居室で
あることが前提になっている。
建物の建築面積(水平投影面積)の1/8以下でその部分の高さが12m(用途地域に
よっては5メートル)までは建物の高さに算入されない部分である。 

ドライアウト
モルタル等の湿式材料が、水分の急減で正常に凝結硬化しない現象。 

トラップ(設備)
排水管の一部に排水が溜まる部分を設け、管内のガスや害虫等が室内へ浸入しないよう
にした装置。 

トレンチ(設備)
配管を設置するため床下や土中に設けた溝。 

ドレイン
「ドレン」ともいう。雨水・汚水・雑排水など建物の排水系統へ導き排出するための
パイプや溝のことで、一般には排水金物そのものを指す。
マンションなどでは、屋上やバルコニー・外廊下など雨水を排出する金物が設置されて
いる。
それぞれルーフドレイン・バルコニードレイン・廊下踊り場ドレンなどと呼び、使用さ
れる場所や防水の仕様によって様々な種類形状がある。
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